スーツケースの鍵(TSA含む)が開かない時の解決策

スーツケースの鍵を紛失した

旅行や出張でスーツケースに荷物を詰め終わった時、スーツケースの鍵が見当たらないと一瞬慌ててしまいます。

そんな時にはまず…
「前回の使用時を思い出し、可能性のある場所を念入りに探す」
ことが重要です。

大抵は以下の場所にあります。

• 旅行の際に持っていった鞄・バッグの中
• スーツケースが収納されていた付近

本当にスーツケースの鍵を無くした場合には次の方法を確認しましょう。

くわしく見て行きましょう。

メーカーで鍵だけ購入

利点

メーカーに依頼する一番確実で割安な方法

欠点

直営店で不可の場合、工場へ配送する時間が必要

価格

税別1,000円～

電話やウェブでスペアキーを取り寄せ

一般的なスーツケースメーカーの場合は、スーツケース本体や取り扱い説明書、保証書などに記載されている番号を伝えればスペアキーを購入できます。

取り寄せに時間がかかるケースもある為、急ぎの場合は別の方法を検討しましょう。

直営店に電話でスペアキーを取り寄せ

お急ぎの場合は、購入したスーツケースブランドの直営店に電話で相談した上で持ち込みましょう。

注意点

• 量販店で購入
  ドンキホーテなどの格安量販店で販売されているスーツケースの中には並行輸入品のためスペアキーの作成を依頼できない場合もあります。
• 鍵式のロックを採用していないブランドスーツケース
  リモワやサムソナイトなどの鍵式ではない有名ブランドは、 ダイヤル式の鍵 でスペアキーはありません。鍵がかからない場合は、お近くの直営店に相談しましょう。

鍵専門業者に依頼する

利点

解錠が専門の為、即時対応の可能性が高い

欠点

メーカーにて対応するより高額な費用

価格

最低でも数千円から、10,000円を超える事も

鍵専門業者であれば、 スーツケースのスペアキー作成に未対応の場合もありますが、すぐに解錠とスペアキー作成の対応を行ってくれます。 プロだからこそ安心感もあり、自力で解錠するよりは良い方法です。

ただし最低でも数千円は必要となり、場合によっては1万円を超えることもある為事前に確認しておきましょう。

ボールペンや安全ピンで鍵を開ける

ボールペンや安全ピンなどの先が尖っている物を使ってスーツケースの鍵を開ける方法は実際は簡単ではありません。
一般的には鍵のタイプによって使用する物は異なります。

• キーロック(シリンダー)式の場合は 安全ピン を使用
• ジッパー式の場合は ボールペン を使用

しかしスーツケースの鍵が破損する可能性もある為、緊急時以外にはおすすめしません。

旅行中の鍵紛失時はリペアサービス

利点

スーツケースの扱いに慣れている為、
解錠出来る可能性が高い

欠点

空港によっては、鍵専門業者がない
メーカーにて対応するより高額な費用

価格

開錠 3,100円～、合鍵 620円～

空港に入居しているリペアサービスは、一般的な鍵開けの業者よりもスーツケースに特化した技術を持っています。日頃からスーツケースの解錠やスペアキーの作成を行っているので安心です。

しかし大勢の人が利用している場合もあるので飛行機への搭乗までに間に合わない可能性もあります。

スーツケースベルト、ラッピングサービスで代用

鍵をなくした際、緊急時は鍵を壊した上で、鍵の代わりにスーツケースベルトを活用するしか方法がありません。

鍵を壊す場合は、ファスナータイプかフレームタイプかによって対応が異なります。 工具などの硬いものを使って、ロック部分をこじ開ける方法が良いでしょう。

ファスナータイプの鍵を壊す場合

素材によってはハサミやカッターナイフで切るだけでも壊せますが、ファスナータイプのスーツケースの場合は、スライダーの取っ手部分をニッパーなどで切断して、スーツケースを空けることにより、修理自体はスライダー部分の交換で済んでしまう為、修理費用も抑えられ、かつ修理期間も短くなります。

布部分を切り裂いてしまうとその後の移動が不便になるだけでなく、修理費用が高額になりますのでご注意ください。

フレームタイプの鍵を壊す場合

フレームタイプのスーツケースの場合は、TSAロック部分自体を壊す（ドリルなどでTSAロックの鍵穴部分を穴あけしてしまう）もしくはフレーム部分にマイナスドライバーのような鋭利なものを挟んで、てこの原理で力づくで空けるという対応となります。
フレームタイプを緊急で空けるのは、かなり難易度が高いものとなります。

鍵を壊したまま旅行を継続しなくてはならない場合は、スーツケースベルトや南京錠を購入するか、ラッピングサービスを活用しましょう。

利点

時間も費用もかからない 緊急時のみの対応

欠点

旅行時は鍵破損によるセキュリティ低下
帰国後はスーツケースの鍵部分の修理が必要

スーツケースベルト・南京錠で応急処置

スーツケースベルトや南京錠は空港の旅行用品店で購入できます。

盗難を避ける為にも、ベルトや南京錠は鍵付き（TSAロック付）がおすすめです。

ラッピングサービスを利用して応急処置

ラッピングサービスは空港内で利用できます。徹底的にラップでスーツケースをグルグル巻きにするため鍵が壊れていても開いてしまう心配はありません。セキュリティもある程度保たれます。

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以上が解決策となります。

時間に余裕があればメーカーにスペアキーの作成を依頼しましょう。
急ぎの場合は専門業者の活用するか、緊急時は鍵を壊してスーツケースベルトやラッピングサービスを代用する事になります。

鍵の暗証番号がわからない

ダイヤルロックの強制解除方法

ダイヤルロックの場合、強制解除やリセットボタン・専用の鍵があるわけではありません。

ダイヤル式暗証番号は製品の構造上、誤ってダイヤルに触れてしまう事で暗証番号が変わってしまう事があります。

このような場合は、元々設定されていた暗証番号近辺の番号である事が多い為、落ち着いて周辺のダイヤル番号を試しながら、探っていきましょう。

1. まずは設定したと思われる番号を試す
2. 次に、設定した番号に近い番号で解錠できないか確認
   例えば設定した番号が3桁で「 123 」の場合、「 122 」・「 124 」・「 113 」・「 223 」などのように１、2番違いで解錠できないか試してみましょう。
   ※ダイヤルロックの場合、鍵の破損や故障ではなく、移動中の振動や航空会社の荷積みによる衝撃により、設定した番号が変わってしまうケースがほとんどです。
3. 思いつく限りの番号で解錠できない場合は、000～999まで順に回していく方法しかありません。
   一通り試すのに10分～30分程度の時間が必要です。焦らず正確に順に試していきましょう。
4. それでも解錠できない緊急の場合は、鍵本体に差し込んであるジッパーのタブ（引き手）を無理矢理引き抜いて開ける事になります。

絶対にしてはいけないこと！！

緊急時であっても、ジッパーの布部分を切り裂いて荷物を取り出すことは避けましょう。

旅行中であれば、その後の移動が困難になり、盗難の恐れもあり危険です。その上、鍵の破損に比べてジッパーの修理代金は高額となります。（数万円になることもあります）

スーツケースの鍵を交換

キーロック（シリンダー）の鍵の紛失や、ダイヤルロックのナンバーを忘れてしまい、やむを得ず鍵を壊してスーツケースを開けた後は、鍵の交換が必要です。

鍵交換の費用や鍵購入時の費用の目安は以下の通りです。

フレームタイプの費用

ジッパータイプの費用

• カードロック
  イノベーター
  5000円〜7000円

• 南京錠（TSA搭載）
  1,500円程度

スーツケースベルトの費用

TSAロック付きかどうかで、スーツケースベルトの費用は変わります。

万が一スーツケースの鍵が破損などで使えなくなった場合に備えて、TSAロックつきのスーツケースベルトや南京錠もあわせて使用すると安心です。

ブランド別の解錠・施錠方法

スーツケースを購入・レンタルしたとき、届いたスーツケースの開け方がわかりにくく、鍵が壊れていると勘違いしてしまう事は多いです。

鍵には回すだけのものから、設定が必要なものまで色々なタイプがあります。
無闇に鍵周辺には触れずに取扱説明書を読みましょう。

リモワ　鍵の開け方

エッセンシャル
エッセンシャルライト
サルサエアー
サルサ
サルサデラックス

• 鍵のかけ方
  ジッパーの引き手をダイヤルの横にあるロック穴に差し込み、設定した番号以外の番号にダイヤルを回すと施錠となります。

• 鍵の開け方
  解錠するときは設定した番号にダイヤルをあわせて開錠レバーを回すとロック穴からジッパーの引き手が外れて開錠となります。

クラシックフライト

• 鍵のかけ方
  「000」の状態でロック後に、ダイヤルをランダムに回すと施錠されます。

• 鍵の開け方
  ダイヤルを元の番号、つまりこの場合は「000」に戻し、レバーをスライドすると開錠されます。

サムソナイト　鍵の開け方

コスモライト

• 鍵の開け方
  「000」の状態でロック後に、ダイヤルをランダムに回すと施錠されます。

• 鍵のかけ方
  ダイヤルを元の番号、つまりこの場合は「000」に戻し、レバーをスライドすると開錠されます。

プロテカ　鍵の開け方

スタリアV

• 鍵のかけ方
  「000」の状態でロック後に、ダイヤルをランダムに回すと施錠されます。 ボタンが動かなければ施錠完了です。

• 鍵の開け方
  ダイヤルを元の番号、つまりこの場合は「000」に戻し、レバーをスライドすると開錠されます。

鍵がかかりにくい・すぐ開く場合

スーツケースの鍵がしっかり施錠されておらず鍵が開いてしまう場合の対処方法は、鍵のタイプによって異なります。

ジッパータイプの場合

フレームタイプの場合

スーツケースの鍵が見当たらない

ダイヤルロックの場合

ダイヤルロック式のスーツケースはナンバーを設定して使用する為、もともと鍵は付属していません。

鍵本体にある鍵穴は空港職員が手荷物検査の際にTSAロック機能を使用する為のものです。暗証番号を設定し、ジッパーの引き手部分を鍵本体のロック穴（溝）に差し込んでご使用ください。

※暗証番号の設定につきましては取扱説明書をよくお読みください。

暗証番号設定前・設定中は、ジッパーの引き手をロック穴に差し込まないでください。未設定の状態でジッパーの引き手を差し込むとロックがかかり開かなくなる恐れがあります。

キーロックの場合

明細書・取扱説明書等と鍵が一緒に入っている場合やスーツケースの内側にあるポケットに入っていることがあります。
スーツケースの鍵がどこにあるか見当たらない場合は、商品を梱包していた箱や袋、スーツケースの中をくまなく探しましょう。

TSAロックとは？

TSAロックとはアメリカ運輸保安局が認定を受けているロック機構です。
詳しくは「TSAロックとは？」をご覧ください。

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TSAロックとは？鍵の取り扱い方法

TSAロックをご存じですか？スーツケースに搭載されていると施錠したまま預けられます。しかしTSAロックが有効な地域は限定的で、セキュリティ面では問題も。TSAロックの疑問をはじめ、代用品やロックにまつわるトラブルにもお答えします。

アメリカの同時多発テロ以降、アメリカへ渡航する際の手荷物検査が厳しくなり、施錠されているスーツケースを破壊して中身を検査することが認められています。

その事が原因で中身が盗難され、破損してしまった場合でも補償は一切ありません。

そのため、鍵をかけた状態で荷物の預け入れができ、いざというとき空港職員が鍵を壊すことなく解錠でき中身の確認が出来る、TSAロック搭載のスーツケースが登場しました。

TSAロックのパターン

現在はTSAロックのパターンは以下の11種類あります。

TSAマークの確認

施錠されているスーツケースを空港職員が確認する場合、鍵が壊されることなく解錠できるため、預け入れの際に安心です。

※緊急時や、空港によっては施錠せずに預け入れを求められることもあります。

TSAロックには認証マークがあります。
赤い菱形のマークがついているか確認してください。

到着時 TSAロックの注意点！

旅先に到着した後は、 TSAロックが元通り施錠されているか確認する必要があります。

• 万が一TSAロック機能を使用して空港で解錠された場合
  TSAロックが解錠されたままの場合は、空港職員に再施錠をお願いしましょう。

• 空港で気付かずに、後日TSAロックが解錠されている事が判明した場合
  TSAロックの鍵穴に入る平らなもの（マイナスドライバーなど）を入れ、左右のどちらかへ回し元の位置に戻してください。

※商品によっては正常な位置に戻しても施錠できない事もあります。

旅先の国別 TSAロックの必要性

国によって事情が異なる事を認識しておきましょう。

• 貴重品は預け入れスーツケースではなく機内持ち込み
• アメリカ(米国)以外の国は鍵をかける

アメリカ（米国）の場合

TSAロック搭載のスーツケースは、施錠したまま荷物の預け入れが可能です。

※空港によっては、解錠した状態で荷物を預け入れるよう指示される場合もあります。

TSAロックが搭載されていないスーツケースの場合は施錠せずに荷物を預け入れることになり、防犯上危険です。
アメリカへ行かれる際は、TSAロック搭載のスーツケースをお選びください。

ヨーロッパ、アジア（中国、韓国、台湾等）

ヨーロッパやアジア（韓国、台湾など）の場合は、TSAロック搭載のスーツケースでなくても渡航・預け入れは可能です。TSAロックの有無に関わらず、鍵はかけて預けた方が良いでしょう。

万が一、空港で解錠された場合の破損や盗難の心配はあります。韓国や台湾であれば鍵を壊して解錠されるケースはアメリカに比べ可能性は低いでしょう。

日本国内の場合

TSAロック搭載のスーツケースでなくても預け入れは可能です。TSAロックの有無に関わらず、日本国内であれば鍵を破壊されたり、職員に盗難される可能性はほぼ無いでしょう。

スーツケース 施錠しない場合の注意点

鍵なしのスーツケースはもちろん、鍵があっても施錠せずに預けた場合、中身の破損や盗難の恐れがあります。

特に途上国などの海外では、鍵なしの場合はもちろん注意が必要ですが、鍵をかけていた場合でもスーツケースの鍵が壊されて盗難される事はあります。

貴重品は機内に持ち込めるサイズのスーツケースに入れて持ち運ぶのが鉄則です。

鍵のトラブルは手間が大変

旅行中に買ったばかりのスーツケースの鍵を紛失してしまったり、壊されてしまう事は良くあります。

空港のバゲージクレームでの手続きに時間も手間も割かれてしまっては折角の楽しい旅行が台無しです。意外と鍵やスーツケースのトラブルは多い為、事前に次のような事は想定しておいた方が良いでしょう。

旅行中の手続き

• 通常は空港のバゲージクレームでの手続きは、通常30分程度で済みます。ただし混雑時は日を跨いでの手続きとなってしまう場合もあります。
• 航空会社からの補償を受ける為の申請期限が短い(スーツケースを受け取った日から7日間以内)為、急いで手続きしなくてはなりません。
• 現地では日本語が通じなくて苦労する

帰国後の手続き

• 自分でスペアキーを注文
• 修理業者とのやりとり
• 旅行保険を利用の際は保険会社とのやりとり

楽しい旅行の後、疲れもある中、こんな煩わしいことは避けたい方も多いでしょう。

最近では車や服だけでなく「スーツケース レンタル」という選択肢も（お蔭様で）一般的に知られるようになってきています。

レンタルスーツケースのメリット

• 通常の使用で生じた破損や空港で起こった破損などは無償修理対応
• 各種鍵のタイプや、高級スーツケースブランドから選べる

安心かつ煩わしい手続きは不要です。アールワイレンタルの「レンタル スーツケース」を一度お試ししてみませんか？