スーツケースのキャスターを修理 自力で治せる?業者に依頼?
2020.12.11
目次
旅の必需品スーツケース。そんな便利なスーツケースがたくさんの荷物を楽に運ぶことができるのはキャスターのおかげです!
しかし、キャスターは知らず知らずのうちに様々な要因で負荷がかかり、壊れやすいパーツの1つです。
この記事では、壊れてしまったキャスターをDIYでお得に修理する方法を中心に、キャスター破損の原因と対策、メンテナンス方法などキャスターにまつわる様々な情報をご紹介します。
また、DIYが難しい人には業者に依頼するという選択肢もあります。DIYと業者、それぞれのメリット・デメリットも解説します。
キャスター修理を行う際、ご自身に合った方法を選ぶ参考になれば嬉しいです。
キャスター破損とは
キャスターの破損と一口に言っても、破損や不具合の種類は様々です。不調が見られてもそのままの状態で使い続けていると、どんどん悪化し他の破損を引き起こす原因となることも…。
このような破損が生じ旅先でキャスターが使えなくなってしまうと、20㎏程にもなる重い荷物を持ち上げて運ぶことになり大変です。また、破損したキャスターを庇い転がすと、持ち歩きにくさはもちろん他のキャスターにもかなりの負担となります。
そうなる前に日頃からキャスターの状況を確認し、定期的にメンテナンスや修理を行うことが大切です。
タイヤのゴムが劣化していないか点検する
キャスターの修理の中で最も多い要因が「タイヤのゴムの劣化」です。
ゴム剥がれや変形、ゴム表面に亀裂やヒビが入ってしまうと、ガタガタして真っ直ぐ進まないなど走行が安定しなくなってしまいます。
不安定な走行やガタガタする騒音は走行のストレスにもなるため、早めの対処をおすすめします。この記事ではキャスター修理やメンテナンスなど様々な方法を紹介するので参考にしてみてください。
車輪の回転に不良が無いか点検する
キャスターの車軸にゴミが絡まり車輪が動きにくくなる「車輪の回転不良」も非常によく見られるキャスターの不調です。
髪の毛や糸くず、ホテルの絨毯を転がすことで毛羽立ちなどを巻き込み、知らず知らずのうちにゴミが溜まってしまうのが原因。回りが悪いからといって強く引きずると、タイヤが擦れてしまうため注意が必要です。
回転に不調が見られたらすぐにゴミを取り除くのはもちろん、定期的なメンテナンスが大切です。メンテナンスの方法は「キャスターの回転不良対策」でご紹介します。
その他のキャスター部品の破損を点検する
その他にも車輪部分だけでなく、キャスターベース部分の割れや、タイヤに溝が出来てしまいキャスターストッパーが作動しなくなってしまうといったキャスターにまつわる破損や不調が見られることがあります。
このような自身での対処が難しい箇所は修理専門業者に依頼するとよいでしょう。
上記で挙げたキャスターにまつわる点検ポイントを表にまとめました。
点検項目 | 状況 | 修理と対策 |
---|---|---|
タイヤのゴム | ゴム剥がれ・ゴムの変形・ゴム表面の亀裂やヒビ割れ | キャスター交換 |
車輪の回転 | 回転不良 | メンテナンス (ゴミ除去・パーツクリーナー・油さし) |
キャスターベース | 割れ・陥没 | 業者による修理が好ましい |
キャスターストッパー | 動作不良 | 業者による修理が好ましい |
キャスターの種類等により修理方法が異なります。留意点も含め作業に取りかかる前に必ず以下を確認してから行いましょう。
キャスター交換の前に確認!
キャスターの種類
シングルキャスターとダブルキャスター
キャスターには1ヶ所のキャスターにタイヤが1個のシングルキャスターと、2個付いているダブルキャスターがあり、それぞれキャスターの造りが異なります。
ダブルキャスターはシングルキャスターに比べて構造が複雑になっており、次に紹介するDIYでのキャスター交換は難しいです。ご自宅ではメンテナンスのみ行い、不具合によるキャスター交換等は修理業者に依頼しましょう。
キャスターメンテナンスはこちら
シャフトの形状
丸穴タイプと六角穴タイプ
シャフトとは、車輪と本体の結合部分のことをさし、丸穴の形状と六角穴の形状、その他様々な造りが見られます。
丸穴タイプの場合は、金属ノコギリで車軸を切断し、タイヤを交換します⇒
六角穴タイプの場合は、レンチを利用して車軸を取り外し、タイヤの交換が可能です⇒
シャフトの形状により交換方法が異なるため、確認してから取り組みましょう。
DIYでキャスター交換前の留意点
多くのスーツケースメーカーはスーツケースに合わせた独自の形や大きさ・デザインのキャスターを使用しています。そのため自身で修理を行う場合、ホームセンターや通販で合うものを代用することになるため、全く同じ車輪を用意することはできません。
全く同じでなくても気にしない方は、自分で修理に挑戦してみることをおすすめします!
しかし、必ず前と同じがよいという方は、メーカーやスーツケース修理業者に依頼し、パーツの有無を確認するようにしましょう。
キャスターを自分で修理する方法
ホームセンターにある部品で交換可能!DIYでスーツケースのキャスター交換方法
ホームセンター等で入手できる部品を使って、ご家庭でできるスーツケースのキャスター交換の方法をご紹介します。キャスターの種類等によって修理方法は異なる為、必ず前項「キャスター交換の前に確認!」を読んでから作業に入るようにしましょう。
ここでは、金属ノコギリを用いたキャスター交換と、レンチのみで行うキャスター交換の2つの方法をご紹介します。
金属ノコギリでキャスター交換(シャフトが丸穴の形状)
シャフトが丸穴タイプの場合は、こちらの金属ノコギリを用いた方法で修理を行いましょう。
用意するもの
まず修理に必要な工具やパーツはこちらです。
最初に用意するもの
- 金属ノコギリ(100均でも購入可能)
- マイナスドライバー
- ガムテープ
- 定規またはメジャー
手順①の作業後に用意するもの
- ゴム車輪
- ボルト
- ナット
- ワッシャー
- レンチ
交換前のキャスター
ゴムが劣化し、一部剥がれてしまっています
手順
1.タイヤと本体の隙間に金属ノコギリを入れ、車軸を切断する
まず、切断する際にキャスター本体が動かないようにガムテープで固定します。切断すると粉が出るので新聞紙や紙も下に敷いて行いましょう。
タイヤと本体の隙間に金属ノコギリを入れ、車軸を切断します。
車軸は10~15分程度で切断できます。
※この作業が最も大変で根気と力が必要になります。女性やDIYに慣れていない人は、慣れないノコギリを使用する作業に少しハードルを感じてしまいそうですが、落ち着いてゆっくり行えば大丈夫です。怪我をしないよう気を付けましょう。
切断出来たら、マイナスドライバーでシャフトを外し、タイヤと車軸全てを取り除きましょう。
取り除いたら、本体についた粉を布やティッシュ等できれいに拭き取ります。
2.各パーツの長さを測り、交換用キャスターパーツを用意する
取り除いたタイヤの直径(※1)と軸が入る穴の直径(※2)
タイヤの幅(※3)、タイヤの幅(シャフトの凹凸含)(※4)
キャスター本体の軸が入る部分の長さ(※5)とボルトの長さ(※6)を測ります。
※キャスターに合った正しいサイズのものを用意するために、”車軸を切断後測定し、交換用のパーツを用意する”ことをおすすめします。
測定したサイズを元に、ホームセンターまたはAmazon・楽天などでタイヤ、ボルト、ナット、ワッシャーを購入します。
※車輪の直径は40㎜、45㎜、50㎜…のようなサイズで販売されています。車輪の幅や穴の大きさも確認し、該当するサイズを購入しましょう。
ちなみに今回はAmazonで以下が入ったキャスター交換キットを購入し、使用しました。
- キャスター(車輪)4個
- ボルト8本(車軸 30mm,35mm 2種類 各4本ずつ)
- ネジ8本
- ワッシャー8枚
- レンチ2本
3.新しいタイヤを取り付ける
タイヤとボルトをセットし、レンチを使用してナットを固定します。
取れないようにしっかりと最後まで固定しましょう。
※全く同じ長さのボルトが見つからない場合も多いです。その場合は少し長めのボルトを用意し、先端にワッシャーを取り付けて長さを調整しましょう。
回転なども問題なく、キャスター交換完了です!
レンチでキャスター交換(シャフトが六角穴の形状)
シャフトが六角穴タイプの場合は、車軸の切断は不要で、レンチを利用して車軸を取り外しタイヤの交換が可能です。
用意するもの
修理に必要な工具やパーツはこちらです。先程ご紹介した金属ノコギリを利用する方法に比べて必要なものが少なく、手軽に作業ができます。
最初に用意するもの
- レンチ
- 定規かメジャー
手順①の作業後に用意するもの
- ゴム車輪
交換前のキャスター
摩耗により、タイヤの端が削れてしまっています
手順
1.レンチを使用し、車軸とタイヤを取り除く
※新しいタイヤを取り付ける際に、基本的に同じボルトとナットを使用するため捨てずにとっておきましょう。
2.各パーツの長さを測り、交換用のタイヤを用意する
取り除いたタイヤの直径(※1)と軸が入る穴の直径(※2)
タイヤの幅(※3)、タイヤの幅(シャフトの凹凸含)(※4)
キャスター本体の軸が入る部分の長さ(※5)を測ります【写真】
測定したサイズを元に、ホームセンターまたはAmazon・楽天などでタイヤを購入します。
3.新しいタイヤを取り付ける
タイヤとボルトをセットし、レンチを使用してナットを固定します。
取れないようにしっかりと最後まで固定しましょう。
キャスター交換の注意点
破損したキャスターが1個の為1ヶ所のみを交換した場合でも、実際に転がしてみると他のキャスターとの相性が合わないと感じることがあります。
交換後違和感を感じたときは、全てのキャスターを同じものに交換するようにしましょう。
また、見た目は1ヶ所のみの不具合に感じても、キャスターは消耗品の為、長期間使用していると実際は他のキャスター箇所も同様に摩耗が進んでいることが考えられます。
使用期間が長い場合は、思い切って全てのキャスターを交換することをおすすめします。
タイヤの溝の修繕
キャスターストッパーを使用した状態のまま引きずってしまうと、キャスターに大きな摩擦が生じ、主にタイヤの中央部に溝ができてしまいます。
そこで、当社修理スタッフがおすすめするキャスター交換よりも手軽にご家庭でできる修繕方法を紹介します。
用意するもの
- 靴底修理補修材
- ヘラ
- マスキングテープ
- 布
修繕前のキャスター
タイヤの中央に溝が出来てしまっています
手順
1.タイヤ全体の汚れと、特に修繕する溝部分の汚れを布等できれいに拭き取る
※汚れが残ったままだと補修材が定着せず取れやすくなってしまうため、しっかりと磨きましょう!
2.修繕する溝部分を残し、修繕箇所の周りをマスキングテープでとめる
3.溝部分に靴底修理補修材(セメダインシューズドクター)を塗布し、ヘラで均等になじませ溝を埋める
4.塗り終わったらマスキングテープを慎重にはがし、盛り上がっている部分があればヘラでそっと均一に整える
5.作業が終わったら、24時間以上乾かす
※乾くまでは触れないように気を付けましょう!
タイヤの溝修繕作業の注意点
タイヤ表面より補修材が盛り上がらないように気を付けましょう。
補修材でタイヤ表面に盛り上がった部分ができてしまうと、転がして床面と接触した際、ガタつきが生じて走行が不安定になってしまいます。
業者でなければ修理できない箇所
ダブルキャスターの交換
ダブルキャスターはシングルキャスターに比べて構造が複雑となっているため、DIYでキャスター交換を行うのは難しいです。
ご自宅ではメンテナンスのみ行い、不具合によるキャスター交換等は修理業者に依頼しましょう。
キャスターベースの不具合
キャスターベースの割れや、ベースとタイヤを繋ぐ主軸が抜け落ちてしまう破損など、ベースに関する不具合もDIYで修理するのが難しい箇所になります。
インターネットで探すとキャスターベース込みのホイールパーツも販売されていますが、タイヤ交換に比べあまりおすすめはできません。修理業者に任せた方が安心な箇所となります。
キャスターストッパーの不具合
キャスターストッパーはスーツケース側面に設置されたつまみ(※1)やハンドル付近のロック等を合わせると、スーツケース内部の装置(※2)が作動し、キャスターが固定される仕組みとなっています。キャスターストッパーが正常に作動せず、キャスターが動いてしまうなどの不具合については複雑で自身では判断も修理も難しいです。
修理業者に依頼してみてもらいましょう。
キャスターのメンテナンス
当社修理スタッフ推奨!ご家庭でできるキャスターのメンテナンスについてご紹介します。
キャスターの回転不良対策
キャスターの動きが悪くなる原因として、髪の毛や糸くず、ホテルの絨毯を転がすことで毛羽立ちなどのゴミが詰まっていることが考えられます。また、キャスターにできてしまった錆が原因なことも…。
まず最初に以下の方法を試しましょう。また、定期的にメンテナンスを行うことで回転不良を防ぎ、キャスターの摩耗を遅らせることにも繋がります。
目打ちやカッターナイフでキャスターのゴミを取り除く
タイヤとキャスター本体の隙間に目打ちやカッターナイフなど先の鋭利なものを入れて、車軸に絡まったゴミを取り除きます。ゴミが詰まって回転不良が見られる場合は、10~30分程かけて丁寧に取り除く必要があります。
※カッターナイフを使用する場合は取扱に十分注意しましょう。
ゴミが詰まって回りづらかったタイヤもメンテナンスを行うことで、以下のように非常にスムーズに回転するようになりました。
パーツクリーナーでキャスターの錆を取り除く
錆などの汚れを取り除くため、キャスターの車軸部分にパーツクリーナーを吹きかけます。その後、布できれいに拭きましょう。
※水分が出るため、布やペーパーを用意して行いましょう。
パーツクリーナー使用後は、次に紹介する油さしを忘れず行いましょう。
パーツクリーナー選びの注意点
パーツクリーナーはホームセンターで購入可能ですが、商品により使用できる素材がそれぞれ異なります。必ずゴムにも使える商品を選びましょう。
変色が不安な方は、まず目立たない箇所で確認してから使うと安心です。
キャスターに油をさす
キャスターの滑りを良くするため、キャスターの車軸部分に油をさします。
以上の方法を行っても改善されない場合や他の不具合が見られる場合は、一度修理業者に見てもらいましょう。
キャスター修理方法
キャスターの修理には以下の3つの手段があり、各方法のメリット・デメリットや料金・修理期間を比較してみました。
キャスターの破損の種類によって異なりますので、ご自身に合った方法を選んで行ってみてください。
DIY・メーカー修理・スーツケース専門修理業者のメリット・デメリットを比較
DIY | メーカー修理 | スーツケース専門修理業者 | |
---|---|---|---|
メリット |
|
|
|
デメリット |
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|
|
料金 | 【ホームセンター】
ゴム車輪1個 100~200円程 ボルト・ナット等 各30~50円 【Amazon】 タイヤキット4輪分(車輪・ボルト・ネジ・ワッシャー・レンチ付)1,300~1,600円程 【ブランドパーツ】 キャスター1個 7,000~10,000円 金切りノコギリ 100~1,000円台 |
【サムソナイト】
キャスター(4輪) 1個 4,000円 2個 7,000円 3個 10,000円 4個 13,000円 |
国内メーカー品(1ヶ所) 4,000円~ リモワなどブランド品(1ヶ所) 10,000円~ 【当社(日本鞄材)】 金額について詳しくはHPをご確認の上、お問い合わせください⇒ |
修理期間 | 修理方法により、数十分~1日 | 【サムソナイト】 約1ヶ月半程度 (見積もり12日前後+修理4週間前後) ※パーツが海外発注となる場合、2~3ヶ月前後期間生じる可能性あり |
業者により異なりますが、 3週間~1ヶ月程度 |
DIYで修理
自分でキャスター修理をする一番のメリットは、何といっても安く済むことでしょう。
修理に出すとキャスター1ヶ所で数千円かかります。何ヶ所か修理する場合、スーツケース本体を購入した方が安くなってしまうことも…。
一方ブランド等特にこだわりがなければ、ホームセンターで自分で合うパーツを購入すれば、1ヶ所あたり数百円程でキャスター交換が可能です。交換した箇所とそうでない箇所のキャスターのバランスが気になる場合は、Amazonや楽天で販売している4輪分のタイヤキットを利用するのもおすすめです。
また、必要な時その日のうちに修理ができ、”修理に出したいけれど、旅行まで時間がない…”という場合の応急処置にもなります。
DIYで修理の注意点
あくまでも応急的になる為、長い目でみるとDIYはあまりおすすめできません。
パーツも安価なものとなれば、ガタガタ走行音が気になったり、壊れやすかったりと耐久性に不安が残ります。また、見た目はよくできたと思っても、内部の組み立てが上手くできていないと回転不良を起こし再度故障してしまいます。
そして、部品を測定して購入、手順を確認しながら慣れない作業を行うとなると、意外と金額以上の労力と時間を要すと感じることも…。
DIYが得意であれば問題ありませんが慣れない人や、パーツにこだわりがある、仕上がりに完璧を求める人は修理に出す方がいいかもしれません。
メーカー修理
メーカーの修理に出すメリットは、自社製品の修理の為、確実に正規パーツが揃うことです(パーツ入手困難・破損状況により修理不能な場合も有)。
メーカー直営の為、修理の品質・仕上がりもよく安心できます。
ちなみに、有名ブランドではしっかりとしたメーカー保証があり、数年の保証期間内であれば無料で修理が受けられる場合があるので一度確認してみるといいかもしれません。
しかし、ほとんどの場合は「製造上の欠陥(問題)及び、初期不良」の場合のみのため、長期使用による劣化や摩耗、飛行機での運送途中のダメージなどによる不具合は有償で比較的高額となることが多いです。
メーカー修理の注意点
修理に出すことになった場合、メーカーにより異なりますが、見積もりと修理にかかる期間を合わせると1ヶ月半程になることもあり、その間メーカーにスーツケースを預けないといけません。(パーツ海外発注の場合、2~3ヵ月前後かかることも)
そのため、次の旅行での使用予定が迫っている場合、他のスーツケースを準備する必要が出てきます。
また、格安なスーツケースはメーカー修理を行っていないところも多いです。
スーツケース専門修理業者
スーツケース専門修理業者ではメーカー取り寄せにより正規パーツまたは類似品で修理を承ることができます(パーツ入手困難・破損状況により修理不能な場合も有)。
スーツケースを専門に扱う会社ならではの熟練された技術で、仕上がり・品質ともに安心できます。
また、スーツケースにまつわる業者独自の特典を設けているところもあります。
スーツケース専門修理業者の注意点
スーツケースのブランドや取扱パーツの有無、破損状況によってはやむを得ず修理が承れない場合があります。
なお、修理については現物を確認して初めて修理可能かどうかや、概算の金額・修理期間を算出する会社も多いです。しかし、不明な点があれば事前にお問い合わせすることをおすすめします。
日本鞄材スーツケース修理サービスの紹介
当社は長年スーツケースのレンタル・修理・クリーニング業務を行っているスーツケースの専門会社です。
スーツケース専門企業だからこそ可能な熟練された技術により、お客様の大切なスーツケースを丁寧に修理し、万全の状態でお届けいたします。
修理内容と料金
キャスター交換
キャスターの割れ、回転などの修理を行います。
- 汎用品(1ヶ所)
- 3,780円~ (税込)
- 二輪大型タイプ(1ヶ所)
- 4,500円~ (税込)
- ブランド品(1ヶ所)
- 8,000円~ (税込)
こちらのブログでご紹介したキャスターの修理以外でも、ハンドル不具合や凹み直しなどの修理も行っております。詳しくは「日本鞄材HP」をご覧の上、お問い合わせください。
修理可能なブランド・サイズ
リモワ・サムソナイト・プロテカ・エース・ゼロハリバートン等、あらゆるブランドのスーツケースに対応可能
サイズはヤマト運輸様の宅急便の規定により、三辺合計 160cm 以内のお品物に限らせていただいております。
※一部商品につきましてはお受けできない場合がございます。(革製品・パーツ生産が終了しているもの等)
修理期間
目安として1ヶ月程度かかります。修理箇所・破損状況により前後する場合があります。
修理とセットでお得!2つの特典キャンペーン
①修理と一緒に無料で クリーニングも!
日本鞄材で修理を依頼された方には、無料でクリーニングサービスを行っています。無料クリーニング内容はこちらです。
内装クリーニング
※ワインや油性分のシミは落とせません。
外装クリーニング
※こすれて出来た傷などは落とせません。
キャスター掃除は車輪を外し、汚れを落とすのはもちろん、絡み詰まった髪やホコリを取り除き、油をさして滑りを良くします。
旅行で破損してしまったスーツケース。当社では該当箇所の修理だけでなく、上記のような旅行から帰ってきたら行う必要のあるメンテナンスも一緒に行います。そのため、ご家庭での面倒なスーツケースのお手入れは必要ありません。
不具合を直すだけでなくクリーニングも行うことで、返却後綺麗になったスーツケースでそのまま次のご旅行に出かけることができます。
②修理期間中にスーツケースを50%OFFでレンタルできる!
日本鞄材で修理を依頼された方には、修理期間中、当社アールワイレンタルのスーツケースが50%OFFと割引価格でレンタルいただけます。
修理に要する一定期間スーツケースをお預かりいたしますが、その際ご旅行の予定があっても手軽にお得な代替品が用意できるので安心です。当社の種類豊富なスーツケースの中からお好みのスーツケースを選びレンタルいただけます。
ご利用の流れ
- お見積もり
お申し込み後、お見積もりメールをお客様宛にお送りさせていただきます。(3営業日以内にお返事いたします。) - 修理品発送
お見積もりメールの記載の手順にそって、修理希望のお品物をお送り下さい。 - 修理
修理期間はメールにてお送りいたします。お品物の状態により修理期間が変わりますので予めご了承くださいませ。 - 商品発送・お届け
修理をしたお品物を当社より発送、お客様の元へお届けいたします。
キャスターを長持ちさせるために…キャスター破損の原因と対策
スーツケースにおいてキャスターはなくてはならない非常に重要なパーツです。スーツケースのメリットである”重さを気にせずたくさんの荷物を楽に持ち運べる”のはキャスターのおかげ!
しかし、同時にキャスターは最も壊れやすいパーツのひとつです。利用するほど回転数に合わせて摩耗していくため、キャスターは普通に使っていても壊れてしまう消耗品です。
キャスターは消耗品とはいえ、正しく使用しないとキャスターの劣化を早め、破損が生じやすくなってしまいます。キャスター破損の原因として以下の3点が考えられます。
①斜めに削れたり、溝が出来てしまう「摩擦」による摩耗
走り出しの際にキャスターの向きがバラバラのまま引く
キャスターの向きがバラバラの状態のまま引き始めるとタイヤに摩擦が生じ、削れの原因になります。
特に進行方向に沿わない横向きの力はキャスターへの負担が大きくなってしまいます。
走り出し前はタイヤの向きが揃っているか確認しましょう。
キャスターストッパーがかかったまま引いてしまう
電車内や坂道などでスーツケースが動かないようキャスターを固定するキャスターストッパーは大変便利ですが、ストッパーがかかっていることに気づかず無理やり引きずると、キャスターに大きな摩擦が生じてしまいます。
ストッパーが擦れタイヤの中央に溝ができてしまうことも…。
また、ストッパー自体の故障にも繋がる為、確認してからスーツケースを動かすようにしましょう。
キャスターの動きが悪いのに無理やり引っ張る
ゴミが車軸に詰まるなどが原因でキャスターの動きが悪くなることがありますが、放置したまま使い続けるとタイヤに負担が生じ擦れてしまいます。
定期的なメンテナンスを心がけましょう。
②スーツケースの誤った使い方による「酷使」や預け入れによる「衝撃」
傾けて運ぶとハンドル側のキャスターに重さが集中し、ヒビや欠けにつながる
スーツケースのハンドルを伸ばし傾けて移動する姿が多く見られますが、実はそれはスーツケースの正しい使い方ではありません。4輪タイプは4輪全てがきちんと地面に接地する状態で体の横に置き、立てたまま押して移動するのが正解です。
傾けることでハンドル側の2輪のみにスーツケース全体の重さが集中すると、キャスターに大きな負担がかかり摩擦によりヒビや欠けに繋がります。また、キャスター付近のボディが地面に擦れて傷つくことも…。
正しい使い方でスーツケースを使用するようにしましょう。
キャスターは突起物の為、預け入れ時に破損しやすい
特に海外では、空港での預け入れ時に投げ入れ等スーツケースが乱雑に扱われる機会が多いです。その際、キャスターは突起物の為どうしても衝撃を受けやすく、キャスターが外れて紛失するなど破損しやすいです。
スーツケースを受け取ったら、真っ先に破損していないかキャスターの状態を確認する等注意が必要です。
③地面からの影響を受けやすくなる「タイヤの構造」
小さいキャスターの方が回転数が増え、負担がかかりやすい
小さいキャスターは大きいキャスターに比べて回転数が多くなり、消耗が激しくなります。また、地面への接触面積も多くなり、地面の凸凹等の影響も受けやすくなります。
負担のかかりにくいキャスター選びをするとよいですね。
上記のキャスター破損の原因となることは避けるとともに、下記の基本的なことにも気を付けましょう。
- 足早に歩いたり、乱暴にスーツケースを引きずらない
- 出来るだけ凹凸のある道路は使用を避ける
- スーツケースに重すぎるものを入れない
タグ: #修理
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